フェレット

飼育時の注意点


  • フェレットはとてもイタズラ好きなので、狭いところに入り込んで出れなくなってしまったり、異物(消しゴムなど)を食べてしまったりします。放し飼いではなくケージの中で飼い、ケージの外に出して遊ばせる時は目を離さないようにしましょう。
  • 犬と同居または接する機会がある場合は、ジステンパーウィルスに感染する恐れがあるので1年に一回のワクチンを摂取しましょう。
  • 人と同様、フェレットにもインフルエンザは感染します。ご家族でインフルエンザにかかっている人がいる場合は気をつけましょう。

 

主な病気


インスリノーマ(膵島細胞腫)

フェレットに非常に多く見られる腫瘍です。
膵臓の腫瘍なのでインスリンが過剰に分泌される事で症状(低血糖)が現れます。

症状

虚弱や嗜眠(後ろ足の力が弱く眠たそうにしている)、調子に波がある

治療

内科的治療:頻回の食事とステロイド剤

外科的治療:膵臓内の腫瘤切除、部分膵切除術

 

副腎腫瘍

副腎の腫瘍、過形成によりホルモンが過剰に分泌される事で症状が現れます。

症状

進行性の脱毛、外陰部の腫脹(雌)、おしっこが出ない(雄)

治療

内科的治療:酢酸リュープロレリンの月1回の皮下注射

外科的治療:副腎摘出術

 

予防


フィラリア症(犬糸状虫症)

犬と同様フィラリア感染がフェレットにも報告されています。
心臓に寄生した虫が咳や呼吸困難を引き起こすと言われています。

予防法

月1回の飲み薬(犬用の1番小さいタイプの錠剤)を計7回内服(5〜11月)すれば予防できます。
飲み薬はフェレットバイトなどを使えば比較的簡単に飲くれることが多いです。

 

犬ジステンパー

犬ジステンパーウィルスは一般的に至る所に存在している可能性があります。
感染すると治療法がなく致死率は、ほぼ100%と言われています。

予防法

14週齢までは3〜4週ごとに2回ほど接種し、その後は1年ごとに追加接種します。
日本にはフェレット用のワクチンがないので犬用のワクチンをオーナー様のご同意の元、代用して接種します。