活性化リンパ球療法(CAT)
現在、がんにかかる犬や猫が多くなってきています。
それに伴い動物医療も手術や抗がん剤、放射線といった治療がかなり一般的に行われるようになりました。
ただ、高齢、基礎疾患の有無などにより上記治療が十分に行えないこともあります。
当院ではそのような子達にたいしても体の負担が少ない免疫療法の一種である活性化Tリンパ球療法を取り入れています。
当然、上記3つの治療にとってかわるものではありませんが、免疫療法は現在、『第四の治療法』として期待されています。
主な目的
体の中に本来備わっている『Tリンパ球』という免疫力をつかさどる細胞を増やして患者本人に戻します。
それにより本人の免疫力が上がり、がんに対する効果を発揮します。
- がんの進行抑制
- がんの再発防止
- 生活の質(QOL)の維持・改善
メリット
- 手術などが出来ない高齢、基礎疾患のある子にも実施が出来ます。
- 副作用が少ない。
- 他の治療との併用が出来ます。
デメリット
- がんをターゲットにする細胞だけを増やすことが出来ない(がん以外の免疫をつかさどる細胞も増えるので免疫力が上がるというメリットでもあります)。
- 新しい治療なのでデータが少ない。
治療の流れ
診察で免疫療法の予約およびスケジュールの確認
⬇数日後
採血(6-15cc)
⬇ 2週間後
採血(6-15cc)
&
調整したリンパ球を点滴により投与
⬇
採血+投与を4〜6回繰り返して1クール
⬇
1クール終了後、相談により今後の投与頻度を決定
(継続 or 投与間隔を広げる or 中止)
治療に関するスケジュール、費用、期待される効果などご不明な点はお気軽にお問い合わせください。